修士論文中間発表会・博士後期成果報告発表会


 日本文学専攻では、恒例の修士論文中間発表会ならびに博士後期成果発表会を開催致しました。教員・大学院生のみならず、来年度大学院に進学予定の学部生も聴講に来ており、真剣な表情で発表に耳を傾けていました。

 まず、今年度修士論文を提出予定の博士課程前期2年次の院生7名が、修士論文の論題・目次と現段階での研究成果を発表し、今後の見通しについても所見を述べました。質疑応答を通じて今まで気付かなかった問題点や新たなアプローチが見えてきたケースもありました。


 引き続き、今年度で満期退学予定の博士課程後期3年次・鴨川都美氏の成果報告「村山知義太陽のない街』脚色─原作との差異を中心に─」があり、作品の丁寧な読みに裏打ちされた非常に説得力のある発表に刺激を受け、フロアからもさまざまな質問が飛び出しました。今回の発表は、今までの学会発表や学会誌に掲載された論文と併せていずれは学位請求論文としてまとめられることになりますが、鴨川氏が今後さらに研鑽を積まれ、村山知義研究を切り拓いていかれることを願ってやみません。