能楽鑑賞の夕べ

 

 本日、学生・院生の有志10名ほどで国立能楽堂の6月定例公演(狂言「音曲聟」・能「通盛」)を見に行きました。日本文学科では、能の研究が専門の石井倫子教授(中世文学)がこのようなミニ鑑賞会を年に数回企画しています。

 

 「音曲聟」は、聟入り(結婚後夫が妻の実家に挨拶に行くこと)の作法を知らない若者が、知り合いに「舅の前では拍子を取って謡いながら挨拶をするものだ」とデタラメを教えられたのを真に受け、舅の前でいきなり謡いはじめて大騒ぎとなる狂言。「通盛」は『平家物語』でもよく知られた、平通盛と小宰相局の悲劇に取材した世阿弥改作の修羅能で、通盛夫婦の情愛にスポットライトを当てた作品です。どちらも見どころが多く、今回初めて能楽堂に足を踏み入れた学生もいて、生の舞台の迫力に圧倒されていました。次回の鑑賞会は来月に予定されています!