大学院進学説明会
日本文学科では去る5月1日(木)、「日本文学専攻進学説明会」を開催致しました。国語科教諭、博物館学芸員、日本語教員、研究者を目指す3、4年生を中心に多くの学生が参加し、熱心に耳を傾けていました。
学部とは異なり大学院は、実際に入学するまで具体的なイメージを持ちにくいものです。そんな謎に包まれた大学院について、まずは専攻主任より、入試、カリキュラム、修了者の進路等に関し、具体的な説明がなされました。昨年から始まった内部推薦入試は、より高度な専門性を身につけたうえで教壇に立とうと考える学生や、入試を気にせず卒業論文に集中したい学生には、とくに関心が高いようです。院生の実際の時間割を用いた履修モデルからは、院生たちが、中学・高校や日本語学校の講師として実社会で経験を積みつつ、専門的な学びを実現している様子がリアルに想像できました。
続いて、現役の院生3人が、大学院生活の実態を語ってくれました。博士課程前期(修士)に在籍する教員志望のOさんと、日本語教員を目指す留学生のYさんは、入試の体験談、授業の実際等々、後期(博士)に在籍中のYさんは、研究活動の様子を、現役生ならではの視点で詳しく伝えてくれました。研究分野もバックグラウンドも将来の夢も異なる3人が、演習発表の準備や論文作成の過酷さを、生き生きと楽しそうに語る姿が印象的で、彼女たちの現在の充実ぶりがうかがえました。
予定時間をフルに使い、具体的・実質的な情報が豊富に発信された本会では、女性が夢を叶えるために切磋琢磨できる場としての日本文学専攻のリアルな実態に触れることができ、院を経てから社会に出るという選択の向こうに、一つの展望が開けた参加者も少なくなかったようです。